麻雀のローカル役【1翻~6翻】の続きです。
ここではローカル役の役満を紹介していきます。こういったローカル役を入れると戦略の幅が広がるので通常役では物足りない場合はローカル役を入れると、一味違った麻雀を楽しむことができます。
麻雀のローカル役【役満】-もくじ
役満のローカル役
四連刻(すーれんこー)
同種の連なる数牌の刻子を4つ作ると成立する役満。刻子系の役となるので副露しても役は成立しいます。
必ず4つの同種の数牌の刻子が必要になるので、和了の形は必ずトイトイと同じ形となります。副露しても役が成立するため、難易度はそれほど高くありません。そのため四連刻を役満とせずに、6翻とするグループもあります。同種の下位役には2翻の三連刻(さんれんこー)があります。
人和(れんほう)
子が配牌の時点でテンパイしていて、なおかつ第一ツモまでの和了牌が切り出され「ロン」することで成立する子だけに許されるローカル役満となります。ローカルルールになるので取り決めによっては、三倍満・倍満を採用しているグループもあります。
リーチ後、1巡以内に和了が成立する1翻の役、「一発」同様にロンを宣言する前に副露(ポン・チー・カン)が入ると人和は無効となります。
天和は親の配牌時に既に和了の形になっていることで成立する親だけに許される役満。地和は子の第一ツモで和了の形になると成立する子だけに許された役満となります。地和は人和同様に和了が確定する前に副露が入ってしまうと役満は成立しません。
大車輪(だいしゃりん)
~までを七対子の形で揃えると成立するローカル役満となります。
和了形は必ず「清一色=6翻」「二盃口=3翻」「タンヤオ=1翻」「ピンフ=1翻」の形になるので、ローカル役満である大車輪が成立しなくても、11翻で3倍満以上が確定していて、リーチをしていれば一発や裏ドラで数え役満も十分射程圏内の牌姿となっています。
ちなみにピンズの丸模様が車輪の形を模しているので、数牌の配列は同じでもワンズやソウズでは大車輪とは言わず、ソウズの場合は大竹林、ワンズの場合は大数隣と呼び、大車輪同様にローカル役満となります。
小車輪(しょうしゃりん)
先ほど紹介した大車輪と同様にローカル役の役満となります。条件はピンズの~の連番七対子。もしくは、~の連番七対子となります。
ローカル役なので役満として採用せず、小車輪を3倍満や倍満として採用しているグループもありますが、そもそも牌姿の形は「清一色=6翻」「二盃口=3翻」の倍満が確定しているので、最低でも倍満以上の手ということになります。
大竹林(だいちくりん)
先ほど紹介した大車輪の牌姿をソウズでつくると成立するローカル役満。~までを連番で七対子の形にすることで成立します。
大数隣(だいすうりん)
先ほど紹介した大車輪の牌姿をワンズでつくると成立するローカル役満。~までを連番で七対子の形にすることで成立します。
紅孔雀(べにくじゃく)
ソウズのつまりソウズの中でも赤色が入っている牌と、牌全体が赤色のを使用した和了形で成立する役満のローカル役となります。
使用できる牌は、5種に限定されるので必ずトイトイの形となります。刻子系の役のため副露しても役満は成立します。
紅一点(こういってん)
緑一色で使用される(場合のある)をに置き換えると成立するローカルな役満。
この時下記の牌姿のようにを含めて良いかはその場のルール決め次第ですが、一般的には認められない場合が多くなっています。
緑一色輪(りゅーいーそーりん)
緑一色輪は牌姿のように緑一色の雀頭にを使用することで成立するローカル役満となります。
緑一色輪に使用してよいかは、その場のルール決め次第となります。また、の使用が認められる場合は、下記のような七対子形の緑一色輪が認めれれる場合もあります。
黒一色(こくいーそー)
黒一色はその名の通り、黒色の牌のみを使用して和了形にすると成立するローカル役満となります。具体的に言うと黒一色に使用できる牌は次の通りです。。
使用できる牌の種類が限られている為、和了形は必ずトイトイか七対子の形になります。七対子形は以下のような牌姿となります。
役の特性上、ルールを設けていない場合は大四喜や小四喜と複合しやすくなるため、黒一色には必ずを含めないといけないとする場合もあります。
百万石(ひゃくまんごく)
萬子の数字の合計が100以上になると成立するローカル役の役満。基本的には副露して数字の合計を増やしていく役となります。
ただしローカル役となるので、点数や和了形は様々で数字の合計がピッタリ100になる時だけを役満として採用するケースや、同じく、ぴったり100の時だけ純正百万石(ひゃくまんごく)としてダブル役満とするケースがあります。
また、チンイツではなく字牌を含むホンイツの形でも数字の合計が100以上になれば役満を認めるケースなど、地域やグループによってその取り決めは様々です。
一色四順(いっしょくよんじゅん)
一色四順(いっしょくよんじゅん)は別名、四連太宝(スーレンタイホー)言われ、同種の数牌で同じ順子を4つ作ると成立するローカル役満となります。副露しても成立するか否かはその場のルール決め次第となります。下位の役には2翻の一色三順や3翻二盃口などがあげれます。
十三不塔(シーサンプーター)
親は配牌の時点で、子は第一ツモで雀頭が1つあること、そして4面子全てに「順子」「刻子」「ターツ」が含まれていないことで成立するローカル役の役満となります。要はバラバラすぎる手牌ということになります。
十三不塔は地和や人和同様に役が成立する前に副露が入ってしまうと、十三不塔は成立しません。また十三不塔はツモのみで和了が認められる数少ない役です。ロンでは十三不塔は不成立なので注意しましょう。
十四不塔(シースープーター)
十四不塔は親は配牌時点で、子の場合は第一ツモの時点で、順子・刻子・搭子・対子(雀頭)が無い場合に成立するローカル役満となります。つまり十三不塔の雀頭が無い牌姿となります。
十三不塔同様ツモのみに許された上がりでロンでの和了は認められません。また、第一ツモの前に副露が入った場合も十四不塔は成立しません。ちなみに十四不塔は、十三無靠(シーサンウーシー)とも呼ばれる場合があります。
七星無靠(チーシンウーシー)
チーシンウーシーは、とを各一枚を集め、そして残りの7枚で3種の数牌でバラバラのスジを集めると成立するローカル役満となります。
「3種の数牌でバラバラのスジを集める」というのがわかりにくいのでもう少しかみ砕いて紹介しておくと、、、
例えば、ピンズでのいずれかのスジを集めたなら、ソウズでは、のスジからいずれかを、そしてワンズでからいずれかのスジを集めることが条件となります。
ただし、十三不塔や十四不塔のように第一ツモ時点で成立する必要が無く、一般的や役と同様に手作りして手を進めていく役となります。
全不靠(チュェンプカオ)
3種の数牌の数違いのスジと、7種の字牌のうちいずれか5種を各1枚揃えると成立するローカル役満。全不靠も七星無靠同様に第一ツモに成立させるものではなく、摸打を繰り返して手を進めていく役となります。
数違いのスジの具体例は上の牌姿の通りですが、もう一つ例を上げておきます。
上記のように3種の数牌でそれぞれ別の数のスジ牌のみを集める必要があります。
八連荘(パーレンチャン)
一人のプレイヤーが連続で8回和了することで成立するローカル役の役満。
ローカル役であるため取り決めも様々で、八連荘の名前が示すように親の時に8回連続で連荘する必要があるとするルール、親でなくてもいいので、とにかく8回連続であがれば良いとするもの。(最終的には親になっている。)
また、流局を含め積み棒の数が8本、つまり8本場の親の上がりをもって八連荘とする場合などがあげられます。
破回八連荘(ポーホイパーレンチャン)
八連荘(パーレンチャン)を阻止すると成立するローカル役の役満。八連荘に付随する役になりますが、八連荘ほど知られていない他、七連荘した時の親のリスクが高いため、採用される場合はほとんどありません。
破回八連荘を採用している場合は、七連荘経過後には親か子どちらかに必ず役満で和了することになります。
花鳥風月(かちょうふうげつ)
花鳥風月は花を、鳥を、風を(場風OR自風)、月を、に見立てそれぞれの牌を刻子(もしくは槓子)にすれば成立するローカル役の役満となります。喰い下がりはしないので副露しても役は成立、また雀頭にも制約はありません。
風花雪月(ふうかせつげつ)
風花雪月は花鳥風月同様に風花雪月に模した牌を刻子(もしくは槓子)にすれば成立するローカル役の役満となります。花鳥風月の【鳥=】が無くなり、代わりに【雪=】を入れた牌姿となります。
風は、花鳥風月の時同様に自風か場風になっている必要があります。
東北新幹線(とうほくしんかんせん)
牌姿のように、との雀頭と刻子を揃え、残りで一気通貫を作ると成立するローカル役の役満。
副露しても役満が成立するかどうかはその場の決め次第。また、役満とはせずに満貫や跳満として採用している場合もあります。
東北自動車道(とうほくじどうしゃどう)
東北自動車道は、東北道とそこを走る車両を模した牌姿で構成されるローカル役の役満で、具体的には、との刻子と雀頭、そして二輪車を模した、普通車を模した、そしてトラックを模したをそれぞれ刻子(もしくは槓子)にすると成立します。
刻子系の役になるので副露しても役は成立します。東北自動車道を採用していない場合はホンイツ(3飜/喰い下がり2飜)でトイトイ(2飜)満貫からの手役となります。メンゼンであれば三暗刻、さらにツモあがりなら、文句なしの四暗刻(役満)となります。
南北戦争(なんぼくせんそう)
南北戦争はとの暗刻、そしてアメリカでかつて起こった内戦である南北戦争の開戦の年である1861年()と終戦の年1865年()の年号に合わせた数牌を揃えると成立するローカル役の役満となります。
メンゼン役なので副露すると役は不成立となる他、基本の和了形である4面子1雀頭に当てはまらないので、南北戦争を不採用の状態で和了を宣言するとチョンボとなります。
金門橋(ゴールデンゲートブリッジ)
ゴールデンゲートブリッジは1~3、3~5、5~7、7~9と1から始まる同種の数牌で1だけ重なる面子を4つ作ると成立するローカル役の役満となります。雀頭はどの種の牌でも成立するとするのが一般的です。
ただし、ローカル役なのでその定義がグループによって曖昧で、清一色になっていないと役満は不成立だとか、副露しても役満は成立するだとか、結局はその場の決め次第となっています。
青ノ洞門(あおのどうもん)
風牌1種とでトイトイの形で和了すると成立するローカル役の役満。
刻子系の役なので副露可、また上で指定した5種の牌であれば、どの牌が雀頭となっても役は成立します。
頭槓和(とうかんほー)
他家の副露が入っていない第一巡目にカンを宣言して嶺上開花で和了すると成立するローカル役の役満となります。
頭槓和を狙えるということは、ダブルリーチができる状態になっている訳ですが、役満よりダブルリーチを優先させるケースはそうは無いと思います。また暗槓ではなく、明槓で頭槓和を狙って和了できなかった場合、明槓でメンゼンが崩れてしまうので、役を作るのが困難になってしまうケースがあります。
大七星(だいちせい)
大七星は字牌だけで和了形を作る役満、字一色の七対子形。
大七星はローカル役の役満となりますが、どちらにしても字一色が確定しているので役満は成立します。七対子系の大七星は副露が不可なので、大七星を採用している場合、その難易度からダブル役満としている場合もあります。