親決めからハンチャン(一回戦)終了までの大きな流れがつかめたら、具体的に局をどう進めていくのかを詳しく見ていきましょう。
【一局の流れ】もくじ
壁牌(ピーパイ)をつくる
麻雀卓に麻雀牌136枚を広げ表が見えないように裏返しにしてよく混ぜます。このことを【洗牌(シーパイ)】と言います。そして次にチーパイと言ってよく混ぜた牌を自分の目の前に17枚×2段に積みます。つまり、東家・南家・西家・北家の目の前に各34枚の壁牌(ピーパイ)ができたことになります。
ちなみに、ピーパイのことを、山(ヤマ)や牌山(ハイヤマ)と言ったりもします。
牌を取る【配牌(ハイパイ)】
壁牌(ピーパイ)ができたら牌を取っていきます。このことを【配牌(ハイパイ)】と言います。牌の取り方についてですが、席を決めるときに決定した親がサイコロを2つふり、その出た目の合計の数だけ反時計回りに数え、牌を取る山を確定させます。
例えばサイコロ2つの目の合計が7なら、麻雀卓を反時計回りに一周半して対面(正面)の西家のヤマから牌を取ることになります。
さらに、牌を取る位置は先程のサイコロの目の7を使用して、西家からみて右から数えて7列のヤマを切り離して8列目から牌を取っていきます。この作業を【開門(カイメン)】といいます。
配牌は親から時計回りに【東家 4枚】⇒【南家 4枚】⇒【西家 4枚】⇒【北家 4枚】と順番に3回繰り返します。これで、それぞれが12枚の牌を取ってきたことになります。
ここからは、各家がそれぞれ1枚ずつ牌を取っていき最後に親の東家だけがもう一度だけ牌をとって配牌終了です。これで親は14枚・子は13枚の牌が目の前にあるはずです。
結果は変わりませんが、親の最後に取る牌とその前に取る牌は親の第一ツモを省くためにいっぺんに取る(チョンチョンする)のが一般的です。
不要な牌を捨てて役を作っていく
配牌が終わればいよいよ役を作っていきます。役は全て14枚の牌で構成されるので、配牌時に14枚の牌を既に持っている親は、第一ツモを手牌に入れている状態です。親はツモはせずに不要な牌を1枚捨て南家の番となります。
親以外の子は、配牌時手牌に13枚の牌しか無い状態なので、1枚牌をツモって不要な牌を1枚捨てます。これを誰かがホーラするかピーパイがなくなるまで繰り返していきます。
役の種類は無数にあるのでそのあたりは別ページで詳しく解説するとしてここでは「超基本」の上がりの形だけ解説しておきます。
4面子1雀頭の決まり
麻雀には基本の上がりの形があります。それが4面子1雀頭です。麻雀はいかに相手にふりこみをせずに4面子1雀頭を早くつくるか競うゲームとなります。ではそれぞれを詳しく見ていきます。
【雀頭(ジャントウ)】
ジャントウはアタマとも呼ばれ、まったく同じ牌2枚で構成されます。具体的に言うと下のイラストのように、(ピンズの1とピンズの1)や(ソウズの4とソウズの4)または(西と西)などです。
下のイラストのように、(ピンズの5とソウズの5)など、数字が同じであっても牌の種類が違うようならアタマにはなりません
4面子(メンツ)
メンツとは3枚もしくは4枚一組で構成され、【順子(シュンツ)】【刻子(コーツ)】【槓子(カンツ)】の3種類があります。種類は問われませんが、この3種類の面子で合計4つの面子を作る必要があります。では具体的に各面子について見ていきます。
【順子(シュンツ)】
【順子(シュンツ)】とは、ワンズ・ピンズ・ソウズの数牌の連なる3つの数字のことを指します。順子の【順】の文字から何となく連想できると思います。具体的には下のイラストのようなものが順子になります。
数字が連続していても下のイラストのように種類が違ったり、【8・9・1】のように数字が連なっていないものはシュンツにはなりません。当たり前ですが、風牌や三元牌のように数字が記載されていない牌もシュンツになりません。
【刻子(コーツ)】
雀頭にさらに1つ同じ牌が加わったもの(合計3枚)を【刻子(コーツ)】といいます。同じ種類の全く同じ牌が3つで構成されます。
下のイラストのように同じ数字であっても牌の種類が違うとコーツにはなりません。
【槓子(カンツ)】
【刻子(コーツ)】からさらに1枚加わり全く同じ牌が4枚でカンツとなります。
麻雀は14枚で上がりの形ができます。(2・3・3・3・3=計14枚)ここに1メンツ4枚必要とするカンツが入ってしまうと、あがるのに(ホーラ)1枚足りなくなるのでカンツをメンツとして使用する場合は、カンを宣言してリンシャン牌から牌を1枚補充する必要があります。
4面子1雀頭だけじゃあがれない
「4面子1雀頭できたから、あがり!!」とはならない場合があります。それが【役無し】と【フリテン】です。初心者が一番苦労する場所かもしれません。
ここで【役無し】と【フリテン】について説明すると長くなるので、別ページで解説しますが、麻雀であがるためには、【4面子1雀頭】を作り、【役】を作り、【フリテン】を回避してはじめてあがり(ホーラ)となります。
一局の終わり
ということで、上でも少し触れましたが、誰かがあがる(ホーラする)。もしくは、ピーパイが全てなくなるとその局が終了となります。
ただ、その局が終わったからと言って無条件で親が南家に移るわけではありません。親があがる(ホーラする)などした場合は、連荘(レンチャン)と言って親を同じプレイヤーが継続します。
次は【連荘(レンチャン)】と親流れについて詳しく見ていこうと思います。